塗料の選び方

「外壁塗装を依頼しようとしたら、何々系塗料という見積もりが出てきて、塗料にもいろいろな種類があることを初めて知った…」、「塗料の名前と価格だけではさっぱりわからない」といった声がよく聞かれます。

いきなり、何の知識もないままに見積もりの決断を迫られてもそれは困るでしょう。何でも質問をしてくださいといわれても、質問すら何をしたら良いのかがわからないでしょう。

そうなることを避けるためにも、今から塗料についての知識を少しずつでも増やしておくことをおすすめします。少しでも知っていると知らないでは、あとで品質や費用面で大きな差がつくことになりますから。

外壁塗料の種類・ランク

塗料の種類・ランクには、大きく分けて6つあります。価格が安く、耐久年数が短い順に、アクリル系塗料<ウレタン系塗料<シリコン系塗料<フッ素系塗料<遮熱塗料<光触媒塗料となっています。それぞれの特性を見ていきましょう。

アクリル系塗料(価格は約60万円台後半、耐久年数は約4年) 価格が安い分、耐久性が低く、お手入れが必要
ウレタン系塗料(価格は約70万円台前半、耐久年数は約6年) アクリル系と同じく、安さが売りで、塗装の剥がれが激しくない程度なら可能なランク
シリコン系塗料(価格は約70万円台後半、耐久年数は約13年) コスパ的に、現在の主流商品で、可もなく不可もなくというランク
フッ素系塗料(価格は約90万円台前半、耐久年数は約18年) 一気に価格がアップしても、耐久年数もアップするため、大きな建物なら結果的にお得な商品
遮熱塗料(価格は約90万円台後半、耐久年数は約18年) 室内外の温度を下げ、光熱費にも貢献する省エネのエコ商品
光触媒塗料(価格は約100万円台前半、耐久年数は約20年) 高額商品ながら、その分耐久年数も2~3倍で、汚れがつきにくい

こうして見てみると、やはり価格に比例してランクアップすることがわかります。予算や特性を合わせて、塗料のランクの検討をしていきましょう。

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水性塗料と油性塗料

ややこしいですが、6種類の塗料からそれぞれ2タイプ(水性塗料、油性塗料)に分かれ、さらに油性塗料は2タイプ(溶剤、弱溶剤)に分かれています。

水性塗料は1液型、油性塗料は1液型と2液型という分かれ方もしています。1液型、2液型というのは、簡単にいうと1種類の液体なのか、2種類を混ぜた液体なのかということです。特徴を整理してみましょう。

水性塗料 1液型のみ(価格が安い、臭いが弱い、塗装しやすい)
油性塗料 溶剤(価格が高い、臭いが強い、):1液型、2液型
弱溶剤 1液型、2液型(価格が高い、臭いが弱い)

主流は水性塗料ですが、扱いの難しさや品質・仕上がりの良さからすれば、油性塗料の2液型タイプが本当のプロ仕様だということがいわれていますので、一度、業者に聞いてみましょう。

価格の安さにこだわっていると、中にはこんな提案をする業者がいます。例えば、今主流であるシリコン系塗料で価格に納得しないと、外壁にはシリコン系塗料、雨どいや破風などにはウレタン系塗料という提案をする業者のことです。

価格第一で考えてしまうと、これからの10年というスパンで見た場合、どうでしょうか。

シリコン系塗料の耐用年数は約13年、ウレタン系塗料の耐久年数は約6年と、約2倍の差があります。持ちが違ってきますから、ウレタン系塗料の部分をすぐやり直すことになると、結果的に最初からシリコン系塗料ですれば良かったということにもなりかねません。

目の前の予算から考えると大変ですが、塗装の基本として、建物全体は同じランクの塗料で仕上げた方が後々の耐久年数からしてコスパが良いのです。いろいろ覚えておきましょう。